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ハリと柔らかさの共存ソフトスムースレザー

2022.04.28

『柔らかなレザーを使ったアイテム』CLEDRANが今まで作ってきたものは、素材自体の柔らかさを活かして荷物を入れた時にくったりと形が変わるものが主流でした。

質感の柔らかさが、持つ人それぞれによって個性を魅せる…この柔らかなレザーの魅力を、より特徴的なデザインで作れないかと考えた企画部の声から、この度新たなレザーが誕生しました。

既存のレザーでは柔らかすぎて、形をキープできない。それでも「理想のデザインを諦めず、納得のいく商品をお届けしたい」という思いから、こだわりを詰めた新レザー製作を決意。今回はこのような経緯から生まれたCLEDRANの新革「ソフトスムースレザー」の魅力や、このレザーで作られた新商品についてご紹介します。

理想のレザーを追い求めて

企画部が作りたかったのは『柔らかな質感がありながらも、曲線が美しい球体型のバッグ』。このデザインを理想の形で作り上げるためには、最適な質感を追い求める必要がありました。そんな“理想の質感のレザー”を求め、多種のレザーを取り扱うタンナー様に希望に沿うものはないかと相談。数あるレザーの特徴について話を聞き、実際に触れてみて商品に使えそうかを入念にチェック…しかし、理想にピッタリ合うものは見つかりませんでした。

それでも、どうしても妥協できない思いから「一番イメージに近いものを調節して、理想のレザーを作ることはできないか」と再びタンナー様に相談することに。経験豊富な職人に知識を借りながら、こだわりを詰めたレザー製作を開始しました。

触り心地を良くするためのオイル配合、繊維を柔らかくするために与える振動の回数。何度も何度も微調整を繰り返して、納得のいく質感が出来上がるまで長い月日を要しました。その結果、完成したのが「ソフトスムースレザー」です。

ハリを残しつつも柔らかさを実現

既存のレザーは柔らかすぎたので、ソフトスムースレザーでは形をキープできるよう、ある程度のハリを残すことを心がけました。しかし追い求めたのはあくまでも「柔らかいレザー」。ハリは残しつつも、触れて動かしたときに心地よく感じる柔らかさを実現しました。ずっと触りたくなるような、しっとり滑らかな持ち心地も魅力です。

レザーを扱う会社として創業当時から持ち続けている変わらぬ思い「レザーの魅力を存分に味わってほしい」。その思いをこのソフトスムースレザーにも込め、天然皮革の証であるシワ・血管を残しつつも、経年変化を実感しやすいように染色は最低限に留めました。