ロングセラーアイテムの魅力【MARCHE RUCK SACK】

目で見て楽しませてくれる個性的なデザイン、触れてみて楽しませてくれる珍しい素材。移り変わりの早い流行を捉え、それを取り入れて形を作る。

毎シーズン多様な新作を発表し、バラエティ豊かなラインナップを皆様にお届けしているCLEDRAN。日々ニューフェイスたちが生まれる中で、長年CLEDRANを支えてくれているロングセラーアイテムがあります。

そんな、定番商品たちにスポットライトを当ててご紹介する「CLEDRANロングセラーアイテムの魅力」。

「AMO TOTE」に続き第二弾は、【MARCHE RUCK SACK】を紐解きます。

美しく、凛とした佇まい

スタイリッシュなスクエアフォルムに丸みを持たせたフラップを織り交ぜデザインされた、モダンクラシカルなルックス。

気品を纏い、凛と佇む姿は上質感に溢れながらも親しみやすく、持ち主の個性を引き立ててくれます。その理由は、「カジュアル」を「エレガント」に、「子供っぽい」を「愛らしい」に昇華する為に考えられた、素材と形と大きさのバランス。

「後ろ姿を美しく、大人が持ちたいレザーリュック」をコンセプトに、バランスと調和を追求し完成したのが、この【MARCHE RUCK SACK】です。

品格漂う滑らかな革

メイン素材は、革の銀面(表面)を滑らかにならした“スムースレザー”。アイロンのように革に熱を加えてプレスする手法やコーティングする手法など加工方法はいくつかありますが、それにより革本来に見られる凸凹が滑らかになり、マットな風合いとさらりとした質感が生まれます。

控えめな光沢が落ち着きと品格を漂わせ、ずっと触れていたくなる心地好さをもたらしてくれる上質な革。どのデザインにどの革を使うか、それぞれの持つ力を最大限に引き出してくれる最適な相手を見つけ出すことが、魅力ある製品をつくり出す重要なポイントです。

リズムを刻むステッチ

まっさらなキャンバスに真っすぐ伸びる一本の線のように走る中央のステッチ。シンメトリックなデザインをより強調する糸が、滑らな革の上にほどよいアクセントを効かせ、趣を醸します。

両サイド下部の斜めステッチは、鞄を立体的に仕上げる為の役割として。荷物を入れても型崩れしにくいよう、きちんと容量を保てるよう、デザインとしても違和感がないように、ステッチの間隔や長さを細かく計算しました。

背中に映える小ぶりな相棒

少しノスタルジーを感じさせるルックスは、まるで長年受け継がれてきたアンティーク鞄のように、静かに存在感を放ちます。

すっきりスリムなシルエットは、後ろ姿だけではなく横から見ても美しく、背負えば自然と背筋も伸びそうです。

持ち始めは硬さを感じるレザーも使うほどにしっとり柔らかくなり、落ち着いた風合いに。イノセントな愛らしさもノーブルな精悍さも備える多彩さが、洗練された印象を演出してくれます。

ちょうど良いサイズ感

アクセサリー感覚で背負える品の良いサイズ感。でも、あくまでモノを運ぶ鞄としての役割は忘れずに。

近場のお散歩からちょっと遠出する日帰り旅行まで、幅広いシーンで持ち出せる使い勝手の良いキャパシティー。必要最小限+αが入る容量は保ちつつ、ボリュームが出過ぎないように設定された絶妙な大きさが、気軽で軽快なお出かけを叶えてくれます。

ちょっとした配慮、さり気ない心配り

スナップボタンを取り付けているレザーパーツには指が入るスペースを設け、フラップを閉じやすいようにひと工夫。さらに、フラップを開けても中身が丸見えにならないよう天ファスナーで安心感をプラスしました。

内装には、小物の収納に便利なファスナーポケットも装備。

「便利」を意識することなく「当たり前」に使えてこその鞄。忘れてはいけない核となる部分をしっかり押さえ、デザインに落とし込んでいきます。

革の風合いを存分に愉しめる鞄

素材の持つ素朴な表情を存分に味わえるのも、革製品を持つ醍醐味です。

CLEDRANが製品をつくる時に大切にしていることは、「きちんと使いきる」こと。限りある資源を無駄にしないように、使える部分は使う。それにより表れるシワやキズは個性として楽しむ。

素材が持つ個性に持ち主の個性が加わり、唯一無二の存在へと変化していく過程を、ぜひご堪能ください。

時を重ねても使い続けたくなる存在

「あの鞄いいな。」心が素直にそう感じ、じんわりと広がる余韻。

細部にまで宿るつくり手のこだわりが、時を超え愛されるロングセラーアイテムを生み出します。

時を重ねることでより鞄としての味わいを深め、自分だけの特別な一品へと変わっていく。

愛着を育める存在とは、その理由を考えることなく、ただ、「好き」であること。そして、そのシンプルで奥深い感情に魅了され続けられるもの。なのかもしれません。