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LEATHER AGED DETERIORATION 革の経年変化

2014.02.15

年月が経つうちに色合いや風合いに深みを増し、味わい深い変化をみせる「革」。

新しい財布や鞄を手にした時のワクワク感や楽しみな気持ちも良いけれど

使い込んだ1年後、2年後には新品にはない魅力や愛着が詰まった物となる。

クレドランでは革本来が持っている質感や温かみ、表情を活かした素材を多く使用しているからこそ長く使って欲しいと考えています。

そこで今回はスタッフの愛用品を集めました。新品にはない表情をご覧いただきたいと思います。

上の写真もその1つ。右側が新品、左側が1年半使用した物。

同じ財布でも変化の差は一目瞭然。

使い込んだ財布は艶が出て濃淡のある色合いに。そしてシボ感も雰囲気も出ています。

革の種類によっても、部分によってもその変化の仕方は異なりますが、

ひとりひとりの使い方や育て方で風合いは変化します。

スタートが同じでもひとつとして同じ物にはならない。それが革の一番の魅力であり楽しみだと思うのです。

それではそれぞれの個性が溢れる経年変化をご覧ください!  

 

こちらは福岡店スタッフが愛用中のクレドラン定番商品のバッグのひとつ。
通勤バッグとして使い始めて1年半、使う度にどんどんブラウンの色が深くなり光沢がでてきたとか。質感がしっとりとしてきたのを感じ、本体も持ち手も柔らかくなってきた頃、革が育っていると実感。
ますます愛着が増し、より大事にしたいと思えるようになったそう。
雨の日でも気にせず使いたいのでこまめに防水スプレーをかけたり、表面が少し乾いてきたと感じたらクリームを馴染ませるようにお手入れしている。
この鞄はこれからも大事に使用する予定。さらにどんな変化を見せてくれるか、これからが楽しみ。
革にはこのように育てる面白さがあり、不思議と魅力を増していく。
AMO SERIES WIDE TOTE (BROWN) 24,000yen(+tax)

こちらは店舗や本社の女性スタッフが愛用している財布たち。女性が使用しているからということもあり経年変化を魅せつつもどこか品の良い印象。財布は毎日使う物だから使用期間が短くても変化を感じやすい。早い物では使い始めて1週間で全体の濃淡が見えてくる物もある。 もともと人間の手には油分が含まれているため、よく触る部分は濃く、あまり触らない部分は変化が少ない。
毎日手に取る財布は手入れをほとんどしなくても手の油分でおぎなう事が出来る。たまに乾いた布で拭いたり、財布の角などが白っぽくなってしまったらクリームを入れてみるくらいの手入れでも十分なのだ。
少し固めの革が少しずつ柔らかく変化し、手に馴染む感覚も革だからこそ。財布オンラインページ

こちらは本社の男性スタッフが使用していた財布。
特徴はなんといっても自分でカスタムしたアイレット。財布はパンツの後ろポケットに入れ、常に身につけていないと落ち着かない。海外出張も多く、そのためウォレットチェーンが必須なのだとか。
財布の手入れは特にしない。自分の生活の中で皺や濃淡が自然にできるのが好きなのだ。革は丈夫で少しくらい乱暴に扱ってもそれにめげずに答えてくれる。革が頑張っていると思えると愛着が湧くんだそう。
生産管理という仕事上、色々な財布を実際に使って使い勝手を確かめている。そのため使用歴はそれぞれ半年~1年と短め。
それでも愛着ある財布は捨てることはできず手元に保管している。
こうしていつの間にか物に愛情をかけてしまうことが多いのも革ならではのエピソード。
※アイレットの取り付け作業は行っておりません。

つま先がへこんだり、皺が出来たりと表情豊かに変化した愛用シューズは東京店スタッフが2年半履き込んだ物。
オイルをたっぷりと含んだレザーを使用しているため黄色っぽかったキャメル色がこっくりと深みのあるきつね色に変わった。
履き始めて数週間で革が柔らかくなり、足に馴染むのを感じたそう。
新品の革と比べるとその質感の変化に驚くお客様も多く、お手入れ方法をお伝えすると大事に履き込んだシューズで後日ご来店くださったりと嬉しいことも。
実際に使って実感したことは良いことも悪いことも伝えるようにしている。 そうすることでお客様との信頼関係や新しい商品作りへのヒントにもなっているのだ。

↓4コマではGREEN / CAMEL / RED / BROWNの革の経年変化をご覧ください。OILED LEATHER SHOES LACE (CAMEL) 15,000yen(+tax)

「古くなる」、「汚れる」といったマイナスなイメージの変化も不思議と味や深みとなり、同じ物を使ってもひとりひとりの個性が出るのが「革」。
そんな革本来の楽しみを知ってもらいたいという思いからクレドランで使用している多くの革は加工をし過ぎず、革の変化を感じやすい素材を選んでいます。
今回スタッフの愛用品を見ても、物自体に温かみやストーリーを感じることができました。
お客様から送られてきた長年使い込まれた修理品の中にも愛情込めてお使い頂いてる様子がうかがえる物が多々あります。とても嬉しい瞬間です。
みなさんが今お使いの革も、新しく購入された革もきっとひとりひとりの時間や思いが込められ、素敵な変化を見せていくことだと思います。革の経年変化をお楽しみください!