丸川商店 × CLEDRAN SPECIAL BASKET

右が内袋の全貌です。こちらは丸川商店オリジナルの「あづま袋」という形。 今回はこの袋に合わせてカゴバッグの本体と持ち手の組み合わせを考えることからはじめました。
ギンガムチェックのあづま袋にはナチュラルカラーの本体と持ち手はキャメルのレザーを合わせて柔らかい印象に。(NATURAL×CAMEL)
ストライプのあづま袋にはナチュラルカラーの本体にきりっとしたあづま袋の印象にぴったりなブラックレザーの持ち手を。(NATURAL×BLACK)
そして松阪木綿の象徴でもある柄、濃さの違う藍色の糸で織り上げた粋なあづま袋には本体色と持ち手のレザーにもブラウンを使い、落ち着いた大人な印象に。(BROWN×BROWN)
と、全部で3色作りました。

このカゴバッグの魅力は単独で使うことができること。 カゴ本体だけでも。あづま袋だけでも。もちろん組み合わせて。と3通り楽しめます。 写真はカゴバッグを単独で持ったもの。シンプルなデザインは着る服を選ばず、サイズ感もデイリー使いにぴったり。あづま袋の代わりにエコ袋やスカーフ、ハンカチなどの布を内袋代わりに入れてもガラリと印象が変えられます。
カゴバッグ本体は茎が太くしっかりとした水草、バンクアンを丹念に編み込んであります。持ち手のレザーもしっとりと厚みがありカジュアルになりがちなカゴバッグに上品な印象を加えています。 ひとつひとつの仕上がりが手編みや天然素材により異なる表情を生み出すのもカゴバッグの楽しみのひとつです。

あづま袋は普段着はもちろん、こんな風に浴衣にもよく合います。 着物を着る機会は少なくなったとはいえ、女性なら夏は浴衣を着たくなりますよね。合わせる小物だって粋なものを選びたい。浴衣の時に悩むのが荷物量。暑くて飲み物を買ったはいいけれど小さな巾着にはペットボトルが入らず、飲みきれなった飲み物ををずっと手に持っていなければならないなんて経験ありませんか？あづま袋は外見はコンパクトながらペットボトルも長財布も入る優れもの。役に立つこと間違いありません。
そしてデイリー使いの時にも便利な一面があります。あづま袋は持ち手を結べば手提げ袋になるためカゴバッグに収まりきらなくなった荷物を別で持つこともでき、エコバッグのように使うことも可能です。
シンプルで飽きのこないデザインはクレドランのカゴバッグと同様長く使って頂ける一品です。

500年もの長い歴史を持つ松阪木綿のその魅力は現代においても決して衰えることなく、新鮮な表情をみせています。 1本1本丁寧に染められた正藍染めの糸を使い、むかしながらの古い織り機で職人たちが織りなす生地はどんなに技術が発達し、なんでも作れる世の中であろうと真似できない素朴さや、深み、人のぬくもりと歴史があります。江戸で親しまれたこの木綿を私たちが繋いでいくことはとても大事なことなのだと思います。
今回クレドランはカゴバッグのインナーとしてこの松阪木綿を取り入れましたが、普段の生活の中でも伝統工芸品を違和感なく取り入れることができるということを再認識しました。現在、松阪木綿の紡織習俗は国の無形民俗文化財として見直され、見事によみがえりつつあります。昔ながらの良きものを見直し、守ることに力を入れていくことも日本のブランドとしてやるべきことだと考えています。