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AQULITTE series

2017.06.15

この度新モデルが登場した「AQULITTE(アキュリッテ)」シリーズは、縫製を終えた製品を丸ごと洗いにかけるという大胆な手法で創られています。エッジの効いた製法は愛嬌のあるラウンドフォルムと掛け合わせることで、新鮮で奥深い味わいを醸し出す媚薬に。

今回のTOPICSは、今までにない革の表情に出合えるウォッシュドレザーバッグの特集です。

革と言えば禁物なのが、水濡れ。水はシミ、色落ち、型崩れなどを引き起こす、革の大敵ともいえる存在です。あえてこの相反する二つを引き合わせ、魅力あるヴィンテージ感と風合いを生み出す為には、革に向き合い熟知する必要がありました。

使い古したようなどこか温かみのある風合いを思い描きながら、ウォッシュド加工後の硬化・縮率を計算。幾度も試作を重ねたデザイナーが辿り着いたのがこちらのカウレザーです。

コシとハリの出るタンニンでなめし、オイルを多く含ませることで、加工後にはエイジングしたようなアンティーク感と他にはない趣きに。実際に使っていく際にも、柔らかくなじみ、艶感をまとっていく変化を感じさせてくれます。

デザイナーが探し出した理想の革は、職人の手でラウンド型に裁断。縫製を終えると、洗い加工の工程へ進みます。

半円の袋状になったレザーを、ジャブジャブと水洗い。光をのみ込んで革が色濃くなってきたら、水がしっかり浸透している印です。品質を保ちつつ風合いある表情を引き出していけるよう、時間や量、強さを微調整していきます。

洗い加工が終わったら、カビなどが繁殖しない環境で水分を完全に放出。じっくりと乾燥させることで、独特のシワや天然素材が本来持つ個体差が浮かび上がってくるのです。

機械的でないフォルム・質感となったボディは、熟練した職人の手による仕上げ工程が欠かせません。ベルトやハンドル、プレートを一点一点取り付け、いよいよ完成を迎えます。

こうしてでき上がったショルダーバッグとトートバッグは、一つとして同じもののない一点物。コンパスでは描けない有機的なラインや、洗いによって生み出された不規則なシワの表情は、AQULITTEシリーズの大きな魅力です。

時に気恥ずかしくもあるピカピカな真新しさはなく、使い始めからエイジングしたような感覚で持てる懐の広い佇まい。画一的ではないランダムな余白を楽しむことができます。

ただそこにあるだけで、古道具屋で見つけたような深みのあるストーリーを感じさせてくれるレザーバッグ。ラウンド型のファニーフェイスが、女性も持ちやすい印象に仕上げてくれています。

ウォッシュド加工で可愛い過ぎず、円いフォルムでハード過ぎないルックスは、どちらかのテイストに偏ることなく甘辛加減を調和してくれそう。フェミニンな白いスカート、ラフなデニムパンツ、コンサバティブなワイドパンツも、AQULITTE独特のバランス感で嫌味なくまとめてくれます。

存在感のある風合いで、さらりと持つだけでこだわりを感じさせてくれる一品です。

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ショルダーバックとトートバッグには、それぞれ2サイズ、4カラーがラインナップ。
店頭、オンラインストアで待っています。(※追記 好評につき全型完売し、販売を終了いたしました。)

AQULITTE SEMICIRCLE TOTE L
AQULITTE SEMICIRCLE TOTE S
AQULITTE SEMICIRCLE SHOULDER L
AQULITTE SEMICIRCLE SHOULDER S

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