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How to maintenance vol.2 leather bag

2016.12.27

ネオン輝くクリスマスの夜が明け、今年もとうとう暮れていきます。過ごした年を振り返り新たな年に思いを馳せる、そんな侘び寂びを感じる日本の年末年始の雰囲気は何だか心和みますね。


時間がゆっくりと流れるこの機会に、鞄たちのお手入れをして過ごしてみてはいかがでしょうか。汚れや傷みなど日々の働きをいたわり栄養を与えれば、愛用品をより永く美しい状態に保てます。綺麗になった愛用品を手にすれば、新たな年も気持ちの良いスタートをきれるはず。


今回は鞄のお手入れをして過ごす年末年始の一コマをご提案します。

 

カーテンを開け温かい陽射しが差し込んだら、メンテナンス日和です。部屋の大掃除と同じように、表面のチリやホコリを取ることから始めましょう。馬毛ブラシや乾いた柔らかい布などで、鞄全体を優しく満遍なく拭いていきます。特にホコリがたまりやすい縫い目は、沿うように払うと綺麗に落ちますよ。

チリやホコリを放っておくと、革の油分を吸いひび割れの原因に。この他にも水濡れや砂汚れなど、どんな汚れも時間が経ってしまうと革の中まで浸透し、取り除くことが難しくなります。汚れたら軽くブラッシングする。そのちょっとした心掛けで、愛用の品を永く使うことができます。

部分的な汚れの場合は、消しゴムタイプのクリーナーで擦るのも効果的。裏側から手を当て汚れの部分を持ち上げて、軽く撫でるように擦ってください。専用の道具がなければ、お手持ちの消しゴムで代用ができます。ここでも「柔らかく、優しく」がポイントです。

お肌と同じく、鞄も乾燥する季節。革製品は、汚れを落としたらクリームなどで油分を補給してあげましょう。一度にたくさん付けず、薄く広げていくのがコツです。力は入れず優しく円を描くようにして、革にクリームを馴染ませていきます。

革の基本成分はコラーゲンという繊維状のタンパク質。これが吸湿透湿性、保温性に優れ、味わい深い風合いを生み出してくれます。オイルケアをしたり磨いたりすることで、また違った触り心地や独特な艶を楽しむことができるんです。

クリームの種類によって、艶は出さないまましっとりとした潤いを与えることもOK。アイテムに合った選び方は特集の最後にある、「maintenance goods」のコーナーをご参考にしてください。

お手入れが終わったら、半日ほど日陰に置いて休ませましょう。

普段から鞄の保管には、風通しの良い日陰が最適です。他の物と密着させずに置いて、時々換気もしてあげましょう。湿度が高い環境はカビの繁殖、直射日光の当たる場所は変色の原因になります。防虫剤を使う場合にも、変色や接着を防ぐため直接鞄に接しないようにしてください。

さらに、しばらく鞄を使わない時には、詰め物をしておくと型崩れを防ぐことができてオススメです。薄紙や、柔らかい布、又は新聞紙を白い紙でくるんだ物でも構いません。形を整えたら、鞄をホコリから守るための通気性の良い箱や不織布に入れてしまいます。CLEDRANでは、商品に保管用の不織布を付けてお渡ししています。ぜひご活用くださいね。

アイテムや素材によって、適したケア製品などは異なりますが、大まかな手順は同じです。鞄か靴、財布か、或いは革か布か。いずれにしても、汚れを落とし、風通しの良い日陰で休ませることが基本です。

特に革製品は、使うこと自体がお手入れになります。毎日普通に使い込む内に、手の油や革内部の油により自然に保護膜ができるんです。

連日使うと傷みが早まるので、時折休ませながら。堅く考えず、楽しんで使いましょう。

SNSでは手軽にできる、4stepメンテナンスをご紹介。布物バッグや靴、お財布のお手入れ方法もピックアップ。ぜひお試しください。

CLEDRAN instagram アカウント:cledran_japan

maintenance goods

1.ブラシ / ホコリを落とすには、毛先が細くしなやかな馬毛ブラシがオススメ。布の場合には、ひっかかりのない天然素材のクロスを選びましょう。

2.クリーム / 保湿効果、コーティング力など、個々のクリームによってその用途や強みは様々。相性の良いメンテナンス剤は、ホームセンターや靴専門店、百貨店靴売り場などで相談を。

3.+1 / 革や製品、汚れの種類によって持っていたいプラスワンのアイテムたち。左から、革専用クリーナー、防水スプレー、消しゴム型クリーナー。

4.保管 / ホコリ&紫外線からのガード、通気性の確保には、不織布が活躍。

使用する際は製品にあったものを販売店などにご相談の上、ご購入ください。